森山高至 “非常識な建築業界 「どや建築」という病”

ドヤ建築画像 

 

建築家、ザハ・ハディド氏が2016年3月31日に心臓発作で亡くなった。ザハ・ハディド氏は脱構造主義を抱げ、奇抜なデザインで数々のコンテストに優勝するものの、実現されなかったことも多くアンビルト(実現しない建築)の女王の異名を持つ建築家だ。

そんな彼女の名前日本中に行き渡った出来事といえば「新国立競技場コンペ」であろう。

デザインや高額な建設費などが問題となり。結局計画は白紙の戻さた。現在新たに大成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所共同企業体による案が採用されることとなったが、聖火台の設置についてなどまだまだ問題は山積みだ。

この話題はワイドショーや建築業界に関わらない人でもtwitterやらで様々意見を見かけたが、そもそも設計コンペという制度そのものが何なのかっということ自体一般に知れ渡っていない。正直僕もまだまだわかってない。

この本ではまずコンペとは何なのかが書かれている。事業はどのような流れで発案され、そしてどのような段階を踏んでコンペが行われているか。現在コンペというものがどのような問題を抱えていて、そして今回のコンペがいかに異常であったかが説明されている。

次に表現建築家と著者が定義付けた建築家たちによる周囲の環境と調和しない、建築を彫刻のような視点が設計された建築物、「どや建築」はどのようにして生まれたのか、現代日本の建築史になぞられ説明がなされ、「どや建築」の問題点が述べたられている。

この「どや建築」に関して僕も大学での設計演習の課題で行った設計がこれに当てはまっていると点があってとても耳が痛い……しかしまだ演習でよかったとも思う。

また後半では「傾斜マンション問題」について取り上げており、ゼネコンのシステムの問題が述べられている。

建築物が建っていく過程から説明しているためとても分かりやすく、ここ最近起きた建築関連の問題について知れるいい本だと思うので是非読んでいただきたい。

 

 

最後に脱構造を掲げ、様々手法を用いて斬新な建築物を設計なさった巨匠ザハ・ハディド氏に哀悼の意を表します。