Ametsub“The Nothings of The North”

The Nothings of The North 

Ametsub「The Nothings of The North」
レーベル:PROGRESSIVE FOrM
リリース年:2009年
ジャンル:Electronica,Glitch, Ambient


坂本龍一からも高い評価を得たAmetsubの日本を代表するエレクトロニカレーベルPROGRESSIVE FOrMからリリースされた2ndアルバム。

最近雨が多いですね。ということでAmetsubの紹介を。日本は上質なエレクトロニカの宝庫だ。繊細な音、細かい編集。美しいメロディ。リリース数も多くエレクトロニカにおいて間違いなく日本はトップクラスの作品をリリースし続けている。その日本で最も有名なエレクトロニカレーベルの一つがPROGRESSIVE FOrMだろう。設立は2000年と早く、AOKI takamasaなど日本を代表するアーティストの作品をリリース、また近年でも若いエレクトロニカアーティストの作品をいち早くリリースするなどエレクトロニカを聴くに当たってもっともチェックが欠かせないレーベルだ。

そのPROGRESSIVE FOrMから2ndアルバムをリリースしたのがAmetsubだ。彼の作品は実に繊細だ。メロディの軸にピアノを用いるなど他の日本人エレクトロニカアーティストと共通する部分もあるが、そのピアノも主張しすぎす、音一つ一つが控えめであるのにも過かわらずその美しさを感じさせる絶妙なバランス感を持っている。彼の作品をambientというには展開があるが、すぐに彼の世界に意識が溶けある。作業をしていても決して邪魔にならない、その世界に浸るのも良い。日本が誇る作曲家であり、エレクトロニカの作品も発表している坂本龍一からも高い評価を得ているアーティストだ。

一曲目「Solitude」はピアノと素材の逆再生が溶けあるイントロから、静かだがどこか壮大なambientへと移る楽曲。徐々にGlitchノイズなどが重ねられその姿を変えていく。

「Repeatedly」は前半は様々グリッチノイズが用いられるが、中盤あたりからピアノという素材に対して様々な加工を見られる面白い楽曲だ。ピアノ一つを取っても様々な表情を見せることができる。

「Snowy Lava」はこのアルバムの中でも特に気に入ってる一曲で、イベントでもラウンジで何度かかけたことがあるが曲だ。決してリズム隊が強いわけではないが、展開などが少し他の楽曲よりもわかりやすく、ノリにテクノっぽさもある。瞬間的にDubっぽいエフェクトのかけ方も気に入っている。

アルバム後半は「Time for Trees」などよりGlitchな曲調の楽曲が増えて行く。どれもノイズが気持ちい。

まさにエレクトロニカのお手本とも言える作品。エレクトロニカに興味を持った人にはまずチェックしてもらいたい作品だ。