Bruno Pronsato“Why Can’t We Be Like Us”

Why Can't We Be Like Us 

Bruno Pronsato「Why Can’t We Be Like Us」
レーベル:Hello? Repeat
リリース年:2007年
ジャンル:Techno,Minimal


元メタルドラマーという異色の経歴の持ち主で有機的なテクノサウンドを製作するBruno Pronsatoの2nd

テクノとは機械的で無機質に淡々とリズムを刻むのが実にクールな音楽だ。無駄を削ぎ落とした音は一つ一つがストイックであろひたすら繰り返される展開はトリップを生み出す。

しかし逆にテクノにしては非常に有機的で独特の展開を見せるアーティストがBruno Pronsatoだ。一応テクノ的な要素として4つ打ちであったり、BPMも普通のテクノと変わらず、他のダンスミュージックよりかは音数の削られている。だが例えばピアノなどのアコースティック楽器が取り入れられたり、テクノにしては比較的に展開も激しい。ジャンル名は何か?っと聞かれれば同じ4つ打ちでもハウスとは全く異なり、間違いなくテクノであろう。しかしテクノらしくない雰囲気も醸し出している。

アルバムの構成は他のテクノアルバムと同様であり、トラックの長さも普通のテクノとあまり変わらないが10分を超えトラックも収録されており全体的に少々長めである。アルバム通した雰囲気としては音数自体は少なめで音色的にも明るい音は使われていないため暗めな印象を受ける。

 

「What They Wish」は前半はパーカッシブな音色が特徴的なかなりミニマルな楽曲だ。しかし後半部ではテクノではなかなか珍しいピアノの演奏が入る。ただでさえ珍しいピアノの導入だがその演奏ミニマルな展開ではなくメロディックな演奏になっている。前半後半で雰囲気が大きく変わるテクノとしてはなかなか珍しい楽曲だ。

「At Home I’m A Tourist」はアルバムの中でも最も気に入ってるトラックの一つで、特徴は何と言ってもハンドクラップであろう。テクノの楽曲でハンドクラップが使われないわけではないが、この楽曲でのハンドクラップはかなり派手で厚い音色が使われている。音数が少ない分、かなり目立つ。逆再生のような音も特徴的。

「Who Is Sarah Stern? 」はこれまでの説明とは逆になかなか無機的なトラックだ。音数もかなり削られたミニマルな楽曲だが徐々に音数が増えて行くところがミニマル的な楽しみ方ができる。しかしやはり他のアーティストよりかは展開がある楽曲で特徴的な音が何度か変化する。