Dabrye“One/Three”

One_Three 

Dabrye「One/Three」
レーベル:Ghostly International
リリース年:2001年
ジャンル:エレクトロニカmeetsヒップホップ


電子音を散りばめた無駄を削り切ったミニマルなビートを製作するDabryeの1st

リリース元のGhostly Internationalはアメリカを代表するエレクトロニカレーベルであり、またエレクトロニカの中でもHiphop、Beat Musicに近い楽曲のリリースも多いレーベルである。エレクトロニカ的アプローチのHiphopが生まれた頃から比較的早い時期から活動しており、Prefuse 73の作品にも登場、のちに彼のレーベルであるEastern Developmentsから作品をリリースしている。

彼は楽曲はHiphop的な太いビート(ただ少し高音が強調されたような加工がされている)を用いているが、上ネタはエレクトロニカ的な電子音で構成されている。所謂エレクトロニカmeetsヒップホップと呼ばれていた形式だ。この手のジャンルでもサンプリングを基調としたビートと、シンセなどの電子音が主な上ネタがあるが、Dabryeはシンセで作られており、ほぼ生音が登場しない。しかし彼のビートの最大の特徴は音を削りに削ったミニマルな構成にある。

エレクトロニカの楽曲の中でのミニマルな楽曲では比較的にビートが弱い楽曲が多く、一種アンビエント的なアプローチにも近い楽曲に向かうことが多いが、彼の場合ビートは太いためその音数の少なさがより強調される。人によっては物足りないと感じるかも知れないし、僕も最初はスカスカだと感じていた。しかし何度も聞いてみるとそのスカスカ具合が面白い間を生み出していることに気付くであろう。

アルバム全曲インスト曲で比較的に近い楽曲でまとまっているが36分と少しコンパクトな内容なのでグダることもない。

「We’ve Got Commodity」は浮遊感のあるシンセが繰り返される楽曲。

「Hyped-up Plus Tax」はアルバムの中でも特に気に入ってる一曲で繰り返されるシンセフレーズと太いシンセベースが印象的な楽曲だ。途中はシンセ音もチョップされアルバムの中でも展開が多い。

「Smoking The Edge」はアルバムの中でも特に音が削られたミニマルな作品。途中のグリッチ的な変わったリズム感も楽しむことができる楽曲だ。