Flying Lotus“Los Angeles”

FlyLo 

Flying Lotus「Los Angeles」
レーベル:Warp Records
リリース年:2008年
ジャンル:LA Beat,Beat Music


現在Beat Musicの世界において別次元の存在とも言えるFlying Lotusの2nd

現在今一番ヤバいBeatを作っているのは誰かっという問いに多くの人がFlying Lotusの名を上げるのではないだろうか。

彼のBeatはまずひたすらに重たい。HiphopはもちろんClub Musicは重低音を響かせ躍らせるものだが、彼の重さは他のアーティストが到達できないような深さまで抉るような低音がくる。ただ低音が馬鹿でかいっというわけではなく密度が非常に高い。そして特異的にヨレている。元々Beatにおいて機械的ではなく、若干リズムがヨレることにより心地よいグルーヴ感生まれる。しかし彼のヨレ方はこれまたエグい。他のグルーヴがそこまで意識的にならずグルーヴを感じ取れるが彼は明らかにヨレている。やりすぎるとIDM的になり、踊れなくなってしまうが彼はキック、スネア、ハット、パーカッションそれぞれが絶妙に組み合わされその特異的なリズムでも踊ることができる。

彼の登場以降、これらの特徴を取り込んだいわゆるLA Beat系と呼ばれるBeatの作品が数多くリリースされることになる。ただ真似するのではなく、それぞれそれを消化し新たな姿を見せている。もちろんこれらのBeatも完全に彼が生み出しと言い切ることはできない。これらのBeatの前身としては J dillaやMadlibらのBeatが見えてくる。しかしこのアルバムのリリース当時も現在もやはり彼の作るBeatは別の次元にあるとしか思えない。

Warp Recordsの作品では多い傾向なのだが、あまり曲と曲の間を意識させない作りになっている。重低音がかなり響く作品で高音域は落ち着いておりまた世界観には宇宙を感じさせられ家で行くのもなかなか楽しめる。その重低音を味わうにはClubでかけたいところだが、先ほど述べたようにかなりリズムが特異的でありBPMが揃っていれも(そもそも正確にBPMを図るのすら難しい)つなげるのには少々技術が必要になってくる。またBeat系は1曲1曲はそこまで長くないので結構忙しい。

 

「Camel」は彼特有の重低音にパーカッションが絡み合う楽曲。声ネタと壮大なPad音を用いたコズミックな世界感も味わえる。

「Comet Course」はなかなかBeatが攻撃的な楽曲である。

「GNG BAN」はこのアルバムでも特に気に入っている楽曲でウネるようなBASSがかなり気持ちよい。後半がらりと雰囲気を変えてちょっとドラムがロックっぽい。

「Parisian Goldfish」はこのアルバムではBPMが早めの楽曲。かなりパーカッシヴな楽曲だ。

このアルバムではまだHiphop的なアプローチが強い作品となっているが、これ以降彼のBeatはBPMをも自由に行き交い様々な形のBeatを製作していくようになる。