Fruity“LET DA MUZIK TALK”

LET DA MUZIK TALK 

Fruity「LET DA MUZIK TALK」
レーベル:SHINKARON
リリース年:2014年
ジャンル:Juke/Footwork


世界からも注目されるJapanese Juke/Footworkシーンの重要レーベル、SHINKARONの主催者Fruityによるフィジカルリリースされた作品。

Juke/Footworkはシカゴ生まれのジャンルだが、今や世界中で愛されそれぞれ独自の曲が製作されている。その中でも日本のJuke/Footworkシーンは世界的な音楽メディアであるRolling Stone誌のFuture Sounds: 5 Genres Bubbling Up(注目すべき5つの新ジャンル)の一つとして取り上げられる ほどその独自の進化を遂げつつある。BPMなどはほぼ160で周辺で作られるなどは同じもののエレクトロニカ的な要素を含んだものや、複雑な展開を見せるもの、また以前紹介した ように他ジャンルとの融合による新たなジャンルの誕生など日本のJuke/Footworkはシカゴにない面白いサウンドが生まれている。

日本にも様々なJuke/Footworkレーベルが存在する。またJuke/Footworkはネット発の音楽というわけではないが、日本に入ってきたぐらいのタイミングはネット発の音楽が大量に生まれた時期ということもあるのか、ネット発の音楽のようにネットレーベルでのリリースがかなり多い。

さて、そんな日本のJuke/Footworkレーベルにおいてコンスタントに作品を発表、またネットのみではなくフィジカルでのリリースも行っているレーベルにSHINKARONというレーベルがあり、その主催者がFruityであり彼のフィジカルリリース作品が今回の「LET DA MUZIK TALK」だ。

日本には数多くのJuke/Footworkアーティストが存在し、どれも個性的な作品を発表しているが、Fruityの作品はある意味日本人の中でもっともオリジナルであるシカゴのサウンドに近い音を作っているアーティストの一人だと思う。日本独自のJuke/Footworkはさっきも述べたように凝った作りになっていることが多いが、Fruityやシカゴの楽曲はもっとシンプルに、かなり大雑把な言い方だが元となったゲットーテック特有のゲットー感が強い。それは声ネタの使い方やドラム打方(個人的に特にスネアの打方)が関係していると思う。

アルバムはSHINKARONのBandcampで全曲試聴が可能 。全曲Juke/Footworkの楽曲であり、1曲を除きBPM160で製作されている。そういう統一感はあるものの様々な声ネタを使っているため雰囲気自体は幅広い。同レーベル所属のBoogie Mann&Weezyを招いた「Click To Soundz」は終始繰り返される声ネタにこれまた細かくスピード感のあるシンセがのる。嫌でも耳に残る声ネタ使いの「BABAA」。シンセが刻まれた「F*** U」。また日本のサウス系のビートを製作する粗悪ビーツと関西のGrimeMC溺死との共作「負けない」のJuke/Footwork REMIXなども収録されている。

世界的に注目を受けるJapanese Juke/Footworkシーンとシカゴのゲットー感両方を味わうことができるアルバムだ。