Joseph Nothing“Dummy Variations”

Dummy Variations

Joseph Nothing「Dummy Variations」
レーベル:Planet Mu
リリース年:2001年
ジャンル:IDM


アートワークからも感じる少々不気味でメルヘンな楽曲を制作し、ROMZ主催のCOM.Aの実兄であるアメリカ生まれの日本人、Joseph Nothingの1stアルバム。ちなみにアーティスト名のNothingはリリース元のPlanet MuのMu(=無)から来ているらしい。

まずジャケが実に不気味である。このアルバム以外も活動停止前のジャケは大きな昆虫だったりよくわからない生物だったりと不気味な印象であるが、どれもどことなくメルヘンチックである(それが不気味さを強調してる感があるが)。そして楽曲の上ネタでもアコーディオンのような音だったり、遊園地やらデパートの遊具から流れるBGMのようなものが使われているためこちらもメルヘンチックである。

そしてドラムなどのリズム隊は実に複雑に作られており、IDMの雰囲気が出されている。細かく連打されたドラムは所謂Drill ’n’ Bassっぽさがある。ただあまり高速化がなされている風でもない。そのサウンドには遊び心が感じられ「おもちゃ箱をひっくり返したような」なんて言い方ができるかもしれない。とにかく無邪気なのだ。リチャードをもっと無邪気で有機的にしたような。

1曲目「A Shine On Your Head」はアコーディオン(?)っぽい音に複雑に連打されたドラムが乗る。

他にも津軽三味線をサンプリングしたものと思われ、細かい声ネタが面白い「Exotic Man Walking」、ヴォコーダーサウンドが弟のCOM.Aっぽさを感じる「So Far So Good」、音色からちょっとゲームのBGMのような(メロディが一瞬日本の歌謡曲っぽい)「Disc O’Nostalgia」静か目のメロディに細かいノイズが乗る「Fumbling Towards Ecstacy」高速ノイズが暴れる、アルバムの中でもIDM色がもっとも強い「Spanking(ED Gain Mix)」などなど。収録曲自体20曲と多めであり、ゆったりとしたビートの曲などアルバムの雰囲気は変わらないもののちょっと色々なビートが楽しめるアルバムになっている。