Kettel“Through Friendly Waters”

Through Friendly Waters 

Kettel「Through Friendly Waters」(再販版は「Re: Through Friendly Waters」)
レーベル:Sending Orbs(TIMOTHY REALLY)
リリース年:2005(2007)年
ジャンル:IDM,Electronica


オランダの美メロIDMアーティストKettelの大好評により再販されたエレクトロニカの名盤

Rotterdam Techno,Dirty Dutch,Dutch Tranceと名前にオランダが関係するジャンルは多々あり、オランダが音楽的に独特で非常に面白い国であることが伺える。さっきの例であげたのはそれこそ大規模なフェス等でもかかるダンスミュージックのジャンルであるけど、IDM,Electronicaといったある意味ダンスに重点をおいていないジャンルでもオランダは優れたアーティストが多い。そして割と日本人好みのサウンドを制作している。

Sending OrbsはオランダのIDMレーベルだ。IDMというジャンルは複雑さであったり、実験的な制作に重点をおいたジャンルであるためか、なかなかに人を選ぶジャンルである。しかしSending OrbsはIDM的な複雑なリズムやアンビエントであったりしながらも、美しいメロディや音色が特徴的なレーベルでこの手のジャンルの中でも比較的に聴きやすいレーベルだ。

まあ一つ残念な点をあげればAmazonを見ていただければ わかると思うのだが、CDの生産量が少ないため、すぐにCDがプレミア化してしまうのだ。データ配信も行っているので音源自体が手に入るのだが、僕みたいにCDで欲しいという人には辛い…….

そして今作はSending Orbs1作目において、500枚という少数生産ながら高い評価を得て、再発された作品である。Kettelは兄とともにSending Orbsを主催しているアーティストで10代から作品をリリース、電子音楽からはもちろんだが、ショパン、ドビュッシー、バッハなどからの影響を強く受けていると公言するアーティストだ。その発言通り楽曲はメロディアスな楽曲も多い。

「Pinch Of Peer」はまさにポストクラスカルとも言える、ピアノの美しいメロディと編曲センスが光る楽曲だ。IDM,Electronicaでここまでピアノとメロディだけで勝負できるアーティストもなかなかいない。あとPVも素晴らしいよね。

「Shinusob」でも美しいメロディが聞け、そしてIDM,Electronicaとしての散りばめられた電子音を楽しむことができる楽曲だ。

 

美しいメロディや音色に目がいきがちだが、エレクトロニカよりもビートが強く「Purple Jacket Trot」などでは力つよいビートが聴くことができる。